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わくぺめも

いや嘘やろ

数日前に、夢を見た。個人経営の小さなカフェみたいなところに行く夢。

席についてすぐお手洗いに行きたくなり、連れに断って席を立った。天井から下がった「お手洗い→」のプレートに従って角を曲がると、迷路みたいな部屋が現れた。黒い漆塗りみたいな壁に、金と赤で豪奢な絵が描かれた迷路。細い通路がごちゃごちゃと入り組んでいて、どこを折れてもいっこうにお手洗いに着かない。漆がてらてらと光っていて、ぜんぶの壁に自分の顔が映って、鏡地獄みたいだなと思った。そのせいもあってか、なんだか同じところを堂々巡りしているような気もしてきて、なんとか入り口に戻り、別のお手洗いに向かった。そう、個人経営の小さな喫茶店なのに、お手洗いがふたつあるのだった。

幸い今度はすぐにお手洗いへたどり着いたのだけど、なんというか、めちゃめちゃ汚かった。詳細を書きたくないレベルで汚かった。夢の中で「いや嘘やろ」ってツッコんだレベルで、汚かった。そこには先客がいて、自分が個室へ入ろうとするのを執拗に邪魔してきて、小競り合いのようなものが発生した……気がする。記憶が曖昧なのは小競り合いの途中で目が覚めたからというのと、お手洗いの汚さばかりが印象に残って他の記憶がぶっ飛んだから。

本当にほんとうに汚すぎたので容易に忘れることもできなくて、3, 4日経った今でもちょいちょいあの光景が脳裏に蘇っては辟易してる。きつい。忘れたくない夢は起きた瞬間に忘れるくせして、こういうのだけ鮮明に覚えてるのは理不尽じゃないだろうか。脳はかくも試練をお与えになる。